2004.01.05

新聞のマレー語講座:第1回 menghantar pulang ke negara asal、dokumen perjalanan

 新聞で使われているマレー語から便利な表現などを紹介していきます。言葉の意味・解釈にとどまらず、社会背景などにも関連させて説明していきます。
 マレー語の基礎から中級程度を学び、旅行会話や一般的な話題の日常会話はできるという段階の方、或いは、インドネシア語を勉強された方などが読まれると理解が早いと思います。ご質問・ご意見・間違いの御指摘などありましたらば、この記事にコメント頂くか(下の「コメント」というところをクリックすればできます)、ラサ・マレーシアの掲示板までお願いします。

 第1回目は、menghantar pulang ke negara asaldokumen perjalananです。どちらもイミグレーション、つまり入国管理関係などで使用される場面が多いと思います。

 今回の例文は、次の通りです。

Sumber polis berkata, “Dia sudah dihantar pulang ke negara asalnya dua hari lalu kerana dokumen perjalanannya sudah tamat tempoh.”

(Berita Harian 04年01月03日付け”Lelaki cuba sabotaj pesawat dihantar pulang”より引用)

1.まず、dihantar pulang ke negara asalnya →menghantar pulang (人) ke negara asal(+人称代名詞)です。意味は、「(不法入国者などを)本国に送還する」となります。menghantar pulang (人) で誰々を送り戻す、negara asal(人称代名詞)で誰々の元々の国、つまり「母国・本国」という意味ですね。

2.次に、dokumen perjalanannya →dokumen perjalananは「、(旅券などの)有効な海外渡航のための書類・証明書類」を意味します。dokumen perjalananは、通常パスポートというよりは、専門的・技術的な文脈で旅券以外の書類・証明書も含めての海外渡航を認める書類という意味合いが出てきます。
 通常は、旅券(パスポート)ということになりますが、旅券がなくても海外渡航が可能であるというケースも存在します。たとえば、皆さんが、不幸にも海外旅行先でパスポートが盗難された場合、現地の日本の大使館・総領事館・出張駐在官事務所でパスポートの再発行手続きをお願いすることになりますが、発給には数日間かかります。滞在資金も盗まれてしまったなどの場合や盗難にあった精神的ショックですぐにでも帰国をしたいという状況になることがあり得ます。こういった場合、大使館などから、「帰国のための渡航書」という書類を発給してもらえます(在マレーシア日本国大使館の例では原則即日発給)。これがあれば、パスポートがなくても、大使館などが証明した扱いとなり、帰国が可能となります。この渡航書などは、dokumen perjalananの類に入ります。このほかのケース、日本以外の国でもパスポート以外のdokumen perjalananにあたる書類があることがあります。
 ちょっと細かい話になりましたが、そういった背景やこのニュースの背景考え、ここではdokumen perjalananを、、(旅券などの)有効な海外渡航のための書類・証明書類という訳語にしました。

3.また、このほか、例文冒頭のsumbur polis berkataという言い方も便利です。ここでは、「警察筋によると・・・」と訳すことができます。単純にsumber berkataであれば、「消息筋によると・・・」など訳せるでしょう。このほか、sumber parti politik itu enggan mendedahkan namanyaと応用すれば、「(その)政党筋は、名前を公表することを拒否した」という使い方もあります。新聞やテレビなどでよく使われる表現の一つです。

4.さらにもう一つおまけを付ければ、tamat tempohという表現も「有効期限などが切れた」という意味で新聞などで使われます。

 なお、今回取り上げた例文の当サイト内関連記事は、http://rasamalaysia.cocolog-nifty.com/index/2004/01/klia.html です。

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